東北笑生会主催
露の新治落語会
2019.5.10
東京都江東区
深川江戸資料館

 ご報告がおそくなりました。5月10日(金)東京、深川江戸資料館にて「露の新治落語会」を開催いたしました。
定員232の固定席は早々に完売になり補助席をご用意するまでの大盛況でした。

番組は、開演前に開口0番「東の旅」新幸さん。東の次は西の旅「兵庫船」新治師匠。十八番の予感の「時うどん」新幸さん。これも十八番「ちりとてちん」新治師匠。一瞬でその世界に「笠碁」さん喬師匠。(中入り)、被災者の方々に実際にふれあっていらっしゃるからこその「トーク」さん喬師匠、新治師匠。いよいよ大トリ「大丸屋騒動」新治師匠。

 上方の旅ネタは東京ではあまりかかりません。雰囲気をお楽しみいただき、「時うどん」「ちりとてちん」も、さらに笑い満載の上方版をお楽しみいただきました。
 さん喬師匠のご登場では、それまでの爆笑の会場が、なんともいえない柔らかな優しい笑いに包まれました。まさに芸は人なり。
 中入り後の「トーク」コーナーでも、お二人の被災地への深いお気持ちをまっすぐにお話しいただき、特にさん喬師匠の「なにができるか」を考えるという言葉には深くうなづきました。「被災地のためにしてあげる」とならないように活動を続けようとあらためて考えました。
 大トリはネタだしの「大丸屋騒動」、圧巻の1席でした。狂気にみちた場面からご存知のあのサゲまで、上方落語ならではの面白さにみなさん「え、そうなるの?」と喜んでくださったように見えました。

 「新治の七十噺」スタンプカードを100円で販売しました。東京で売れるのか?と思いきや中入りに行列ができ、約100枚お買い上げいただきました。

 ツイッターなどSNSでの評判も上々。落語はもちろんですが、トークについても皆さんから暖かいコメントばかりをいただき、この会を開催して本当に良かったと思います。東京での会は多くはありませんが、またの機会をぜひ設けたいと思います。その際には真っ先にホームページにご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様 どうもありがとうございました。
東北笑生会 増子


(当日のパンフレットより)

 本日はお忙しい中、また落語会も多数ある中、当会へお運び戴きまして、誠にありがとうございます。上方の私らのような咄家が東京で落語会をさせて戴くのは、ほんまに身に余ることです。東北笑生会・増子理事長、生野高校同期の方々、何よりお越し戴いたお客様、そして本日のゲスト柳家さん喬師匠のおかげです。

 さん喬師匠との出会いは35年以上前のことです。当時、学校寄席が盛んでした。主に江戸の咄家さんでしたが、上方も入れよう、ということになり、関山和夫先生の推薦で、桂雀三郎師匠、笑福亭福三(現:福郎)師匠のお二人に、私が紛れ込みました。公演の予算はさまざまで、豪華版は、小南師匠、扇橋師匠が座長で色物も華やか。予算少なめの公演(私はこれがほとんどでした)の座長は、さん喬、一朝、小燕枝という当時バリバリの若手真打の師匠方。一番リーズナブルなパックは、扇遊師匠と私だけというのもありました。この学校寄席のご縁で、後に、私の師匠 露の五郎兵衛のお供で鈴本演芸場や国立演芸場に出してもらった時、師匠方に親しく声をかけて戴けたのです。これには五郎兵衛も驚いていました。

 そして十年前、さん喬師匠と繁昌亭で再会。大変気に掛けて戴き、NHKのえほん寄席や、ご自身がトリをとる寄席に「出ませんか?」とお声がけ戴きました。それが鈴本のお盆興業、また、三田落語会やらくだ亭の出演につながりました。この上ないご恩を戴いてます。

 今日はそのさん喬師匠をゲストにお迎えします。ありがたく、精いっぱい勤めさせて戴きます。どうぞよろしくお願い致します。

演目
露の新幸       東の旅
露の新治       兵庫船
露の新幸       時うどん
露の新治       ちりとてちん
柳家さん喬      笠碁
  (仲 入 り)
さん喬&新治     (トーク)
露の新治       大丸屋騒動
       (三味線:田村かよ、鳴物:新幸)

入念な打合せ! 新幸さん お出番直前のこの動きは
なんだったんでしょう。
開口0番「東の旅」 「兵庫舟」
「時うどん」 「新治七十噺」スタンプカード。
「笠碁」さん喬師匠 トークコーナー
「大丸屋騒動」

【パンフレットの学校寄席の顔写真画像の解答】
    (現在のお名前で) 上段左から、春風亭一朝、柳家さん喬、桂雀三郎、下段左から、桂南喬、松旭斎小天華、橘家文蔵、露の新治(敬称略)


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